2022年11月27日日曜日

ロシアは停戦をしたいらしい

 ロシア側は民間施設のミサイル攻撃を止めたければ、停戦しろとか言ってます。もちろん、ロシアの占領地はそのままです。アホちゃうか?そんなのウクライナ側が飲めるとは思えません。最低でも占領地からのロシア軍の撤退が条件だと思います。ロシア人はいまだに自国を大国だと思っているのだろうなあ。この一年でロシアの世界的評価はダダ下がりです。もう、自ら先進国ではないということを、露呈してしまいましたからね。世界的にはそういう国はいっぱいありますが、少なくとも欧州の常識とはかけ離れています。この紛争は独裁主義と民主主義との対立ととらえられていますが、自分は古い帝国主義的概念と、現在の国際情勢の常識の、戦いだと思っています。


 中国はそこらへんはしたたかで、いまだに自国は発展途上国であると言って、先進国から(特に日本)から援助を受けています。クソややこしい極東情勢についてはとりあえず置いておきましょう。

 20世紀の後半から結構いろんな地域で紛争が続いています。欧州の人を驚かせたコソボ紛争、アフガニスタンでの長期の紛争、中東での小競り合い、湾岸戦争、ソマリアの内戦とかもういろいろあります。でもこれらはある程度分からなくもないんですね。民族的な対立とか、宗教的な対立があって、紛争状態に発展したということが分かります 。

 また、発展途上国での紛争が多いのでそこらへんは国の民度なんかも関係していると思います。アフリカなんかですと、植民地時代の国境がそのまま採用されて、ややこしくなったとか、鉱物や生産物の資源を争って、内戦が起きているとかも大きいです。

 中東なんかだとやっぱり宗教的な対立が大きいように思います。サウジアラビアなんかいまだに世界大戦以前の体制のままだもんね。 

 

 21世紀の現在においては、ロシアや中国が主張している、アメリカの一極体制というのはないです。経済的にSWIFTがありますが、便利なので各国が使っているだけで、維持管理は大変だと思います。兵器の価格が上がっているので、冷戦時代のようにどんどん兵器供給をするという事もしておりません。

 アフガニスタンからの撤退が象徴していますが、一応後詰めの空母打撃群は保有していますが、できるだけ各国で頑張ってくれーという体制になってきています。日本はちょっとそれに乗り遅れています。

 ここでウクライナ侵攻についてになります。まず、ソ連邦の崩壊の際にウクライナは独立しましたが、その時に核兵器の廃絶条約をロシア連邦と結んでいます。ロシアが自国の防衛に神経質なことはウクライナも分かっていたので、近隣国とのトラブルの元を断つためにウクライナはこれを実行しました。

 ここで重要なのが、ウクライナは発展途上国ではなく、準先進国だという事です。最新型の戦車やミサイルを開発できる国であり、欧州最大の原子力発電所を保有している国でもあります。農業国としてもなかなか有名であり、穀倉地帯を抱えて世界各国に輸出を行っていました。

 現在では先進国同士の戦争はできるだけ避けようという情勢になってます。あれだけ仲の悪かった、フランスとドイツがEUを結成しました。イギリスはEUから離脱しましたが、安全保障上NATOからは離脱しておりません。何しろ先進国同士が戦争すると、総力戦になってしまい、国力が著しく低下するからです。大国のアメリカでさえも例外ではありません。第二次世界大戦以降、冷戦時代とかはありましたが、結局、近隣国と友好な関係を結ぶことが大事になっていきます。帝国主義とかメリットよりデメリットの方が大きくなっています。

 ロシアはそんな中で、チェチェン進攻、ジョージア侵攻、さらにはウクライナ侵攻を重ねてきました。どう考えても悪手であります。今の世界情勢的には、自国周辺に友好国を増やして、自国の安全保障上の経費負担を軽減する方に向っています。ロシアにはエネルギー資源がありますので、それを活用して、近隣諸国と同盟し、ユーラシアの安全保障を上げる方が賢明だったと思います。正直先のことを考えると、中國との対峙は目に見えていますので、欧州方面は経済的なつながりで固めた方が良かったと思います。

 今回のウクライナ侵攻で浮き彫りになったのですが、ロシアは世界大戦前の帝国主義的な考え方で動いています。そりゃ、世界各国から総スカンを食らっても仕方がないなと、素人でも思ってしまいます。プーチンの後継としてプリゴジンなんかの名前も挙がっていますが、ロシアの方向性を変えなければ、制裁は解除されないと思います。ロシアは大祖国戦争がどうとか言ってますが、それは連合国側の全面的な支援があったから勝てたのであって、それがなかったら、世界大戦中にソ連は崩壊していたかもしれません。ロシアはネオナチに対抗するとか言ってますが、ナ〇スに負けかけたくせに何言ってんだよって感じです。

 現在の世界情勢の混迷については国際連合の失策もかかわっています。一番大きなのは常任理事国の選定です。極東地域の戦勝国は中華民国です。中華人民共和国ではありません。イギリスが植民地を失っても常任理事国であるように、中華民国を常任理事国から動かさなければ、現在のややこしい極東情勢は起こっていなかったかもしれません。少なくとも中国共産党は戦狼外交はできなかったでしょう。(この辺は毛沢東の戦略勝ちです。)

 また、ソ連が崩壊した時に、ロシア連邦をなし崩し的に常任理事国にしたことです。ソ連が崩壊した以降、ロシア連邦はどちらかといえば自由主義陣営に沿った政治を行っていると思われていましたが、今回の侵攻で、ソ連時代以前に戻っていることが分かってしまいました。

 常任理事国には拒否権があって、常任理事国の変更は難しくなっています。そこらへんは現状に合わせて改善していってもらいたいところです。