まず、日本のように戸籍制度がしっかりしていて人口統計を正確にとれる国は少ないです。日本でも違法移民とかいますので誤差は意外にあるかも。
アメリカやカナダのような移民受け入れに寛容な国はちょっと怪しいです。
しかし、先進国では人口は基礎的なデータなので頑張って推計を出しています。
中国にも戸籍はありますが、基礎データが結構怪しいのです。一人っ子政策時は、農村部においては戸籍に登録しないという対応が結構行われていました。都市戸籍に比べて農村戸籍は大して価値がないのでそんな対応がフツーにあったようで、無戸籍の人も結構います。
かなり前の話になりますが、逆に子供のいない夫婦が、子供ができたと登録して、その子供が就職できないという事で、数十年にわたって福祉費を受け取っていた事件も発覚しています。
中国では最近、IT技術を駆使して個人の特定を図っています。去年、上海の公安データが抜かれて9億9600万人分のデータが20万ドルで闇で売り出されました。中国がこのことに騒いでいないところを見ると、多分高級官僚の内部犯行なのだろうなあと思います。
でもこれは都市部に限った話です。これもついこないだ、農民による企業経営の農作地への大規模な略奪が起きましたが、武装警察も公安も打つ手がありませんでした。農民戸籍の人たちのデータ化は進んでいないのでしょう。
上記の約10億人が現在の実際の人口であるという論説が広まっていますが、うーんどうなんだろう。一応CCPの党員は公式で9800万人います。これが加味されているのか?ここ数年中国では大規模災害が起きていますが、それはないだろうという極小の被害者を発表しています。彼らが戸籍からちゃんと抹消されているのかも疑問です。
2023年の河北省の洪水では390万人が被災、それで死者、行方不明者が100人程度・・うん少なすぎじゃね。鄭州市のトンネル水没での死者25人、いやいや、いくらなんでもひどすぎるだろう。ついでに言っておくとこれらは、上流のダムの無警告放水や堤防を爆破してその方向に水を流すという人災です。ないわー!
こういう人災で亡くなった人には申し訳ないですけど、死者をちゃんと戸籍から抜いているのかもちょっと怪しいです。中国では手作業の時代から戸籍がちゃんとしていなかったので、IT化されてもちゃんとしていない可能性があります。基礎データの取集ノウハウが確立されていないとビッグデータも当てになんないです。
ここら辺は推測にすぎませんが、本当は死んでるんだけど生きていることになっている個人データが出回っているんじゃないかと思います。
中国では運転免許証をはじめ各種許可証の偽造が蔓延しています。表ざたになっていないだけで、日本のマイナンバーカードにあたる、身分証明書も偽造されているんじゃないのかな?一応番号制なので、偽造の番号は一発で見破られる可能性もありますが、既に本人は死んでいるのに生きている状態になっている戸籍は見破ることができません。考えすぎかもしれませんが、中国では官僚の不正は当たり前なので、こういうことで、私利をむさぼる官僚がいても不思議ではありません。
さて、もう少し中国の人口を考えると、少数民族や貧困層はカウントされているのかという疑念があります。
もうなんていうか、怪しさ満点です。適当にやっても上層部には分からないので、多分手抜きしています。日本の場合、植民地支配時代は高砂族とか命懸けで調査をした役人たちがいますが、ウイグル族の弾圧に対しても、多分実数を把握していないと思われます。生体臓器移植に適した人を探すだけであろうと思います。
ちょっと付け加えると、多分こういう人たちのデータはデジタル化されていません。中国では屋台でもスマホ決済ができると話題になりましたが、これは都市近郊の農民たちだけで、田舎ではスマホを買えないような人たちがたくさんいます。
一応仮想敵国なので、日本人としては注意を払う必要はありますが、中国の統計を信じる必要はないです。相手の痛いところを突いたら隠蔽(または意味のない反論)をするのでここは日本政府の手腕が問われるところだと思います。でもキッシーではあかんかも。