2023年11月30日木曜日

新冷戦時代到来だそうです

  ソ連の崩壊に伴って比較的安寧な時代が続きました。日本はいろいろ政策の不手際もあったのですが、その間に不良債権問題も解決できてよかったです。


 それで、今、ウクライナ侵攻、中東情勢の激化、中国の伸長主義とかで、 二極化して新冷戦とか言われていますが、冷戦時代を知っている身としては甘すぎるだろうと思っています。

 いまアメリカ以外で核弾頭をを持っている国は、ロシア、フランス、イギリス、中国、イ ンド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮といろいろあります。

 現状では日本も核武装をしたらいいのではないかという考え方もありますが、核戦力を抑止力に使うには膨大な費用と時間がかかります。

 なぜならば自分たちは核融合を利用した、戦略核の怖さを一応承知しているつもりだからです。 おそらくその怖さを理解しているのは西側諸国、アメリカ、イギリス、フランスだけだと思います。


 核弾頭というのは、地面に着弾して爆発するのではなく、爆発エネルギーを効率よく拡散するためにかなりの上空で爆発します。広島の原爆より長崎の原爆の方が威力が高かったにも関わらず、低高度で爆発したため山地に遮られ、広島の方が甚大な被害を受けました。

 第二次世界大戦末期はもう狂気に満ちた世界でしたので、もし枢軸国で核弾頭を開発出来たら、ドイツはV2ロケットに乗せたでしょうし、日本は核弾頭搭載特攻機とかやっていたかもしれません。ドイツの敗戦によって、いち早く核爆弾を開発出来たアメリカは日本に核爆弾を落としました。 

 そのころはまだ核弾頭はすげー威力のある爆弾だという認識しかなかったのですね。ソ連もドイツの科学者たちを連行して核爆弾を開発しました。

 それから、その後米ソ冷戦が始まり、いかにして相手より先に核弾頭を落とすかという開発が始まりました。最初はB-1なんかの超音速爆撃機で運ぶという感じだったのですが、ミサイルを叩き込んだら良くねという事で、宇宙開発競争が始まり、ICBMができました。

 地球を1周できる加速度のコントロールができるようになって、核弾頭は地球上のどこにでも打ち込めるようになりました。弾頭の方の威力も高まりました。分かりやすいように日本を例にとると、戦略核3~4発で日本列島は壊滅します。中性子の威力を考えると誰も生き残らない可能性も十分にあり得ます。

 ここで、相手のミサイルをすべて迎撃するのは不可能だという事で、ちょっと膠着状態が起こりますが、すぐにとんでもない代案が出てきます。戦略核ミサイル原潜です。人類史上最強の兵器で、地球上の海洋のどこからでも、仮想敵国のアメリカ、ソ連を壊滅させることができます。



 つーかマジで使ったら、核の冬で人類滅亡のシナリオもあったりします。(バクテリアは大丈夫だと思うけど。)

 冷戦時代はウラジオストックにソ連の戦略核ミサイル原潜の母港がありました。米軍基地ももちろんありましたので、ま、はっきりいって日本は常に喉元に刃を突き付けられたような外交を強いられました。NATOとワルシャワ条約機構軍の対立が欧州で目立っていましたが、核戦争が始まったら、場末の極東が一番の標的になると思ってました。(本当の覇権争いは北極海でしたが。)

 オホーツク海のソ連原潜は、列島線のチョークポイントがあって、行動の自由が利かないので北海艦隊に行きましたが、戦略核ミサイル原潜はどこにいても地球上すべてに攻撃を加えられるので、まあ、あんまり戦略上は変わりありません。

 さて、最近は核弾頭を持っていたら、相手国に強く出られるという風潮がはびこっています。少なくともイラン、中国、北朝鮮、インド、パキスタンとかそういう意図で核開発をやってます。

 
 イスラエルはある程度覚悟決めてやっていると思うけど 、今ではアメリカ軍以外には核兵器の運用について分かっている国は少ないと思います。前記にあげた国々は核兵器を超強力な爆弾だとしか思ってないでしょう。これは冷戦以前の考え方です。
 
 冷戦時代に発展した核兵器は、地球上のどこからでも相手国を消滅させることのできる兵器です。射程距離がどうとか言ってる時点で話になりません。旧ソ連は(ソ連が崩壊して分かったことですが)レーガンのスターウォーズ計画に過敏に反応して、アメリカ全土をアンチミサイルごと吹き飛ばせる、とんでもない核ミサイルを満載した人工衛星を維持していたことがあります。さすがに維持費が高すぎて結局廃棄 になったようですが。
 
 日本も原子力艦船くらいは持っていてもいいように思いますが、核武装は少し慎重に行った方がいいと思います。同盟を利用してアメリカ軍に技術供与をしてもらって近隣諸国に圧を加えるくらいに小規模にやるのがいいのかな?
 
 本格的にやるのなら戦略ミサイル原潜、ICBM基地を備える必要があります。戦術核ははっきりいって抑止力になりません。核戦力は自国が滅んでも、人類が滅亡しても、相手を叩きのめすという覚悟がいるものになっているのです。自国だけ助かろうなんて片腹痛いわ。戦術核を持っていたら、紛争が発生したとき真っ先に標的になるのを覚悟しているんだろうか?核弾頭ミサイルを発射したら戦略核が自国に飛んでくるとか思ってないような気がします。 

 ロシアが核弾頭の使用をちらつかせていますが、そんなもん無視したらいいのです。我々のような古い世代にとっては、戦術核ぶち込まれたら、戦略核をぶち込めばいいと思っています。
 

2023年11月17日金曜日

台湾進攻より、馬鹿なことを、思いついてしまいました

  今、鬱の状態が悪いので、仕事をまた休んでいます。こういう時は馬鹿な思考があふれ出てきます。

 えー、いまやロシア政府はウクライナ紛争に、対応すべく極東の軍備を引っこ抜いています。ま、日本政府にはできないでしょうが、このチャンスに、北方四島を実効支配できるチャンスがあると思っています。中国とかロシアとかには非難されるでしょうが、国連理事国の行動に従っただけです、といって逃げることもできるでしょう。(ちょっと無理があるかな?)

 日本が行っていくべき対策としては、シベリアを管轄している、ブリアート共和国をロシアから離反させるべきだと思っています。これが成功できれば、エネルギー問題も解決できますし、北方の安全保障も確立できます。中国もこれに深くかかわっているので、先手を取って、権益をもぎ取ってもらいたいと思います。

 地図で11~12あたりがブリアート共和国です。北方の方はサハ共和国になっています。もちろんロシアの直轄地もあります。でも、この2国を味方に引き入れることはかなり大事です。少なくとも同盟国のアメリカの対ロシアに対する安全保障の軽減ができます。
 
 大きな観点で言うと、近年の温暖化で浮上してきた北極航路の入り口を抑えることもできます。
 
 ここら辺は中国も狙っています。それはなぜか?
 実はバイカル湖の水資源を狙っているそうです。中国大陸は気候的に治水に関しては難しい土地だそうです。北方や南方で干ばつや洪水が少しの気候変動で繰り返されるそうです。
でも、現代科学をもって正面から挑めばそれを抑えるための知見ぐらいは、得たかもしれません。でもCCPは全くそういうことをしていません。
 そういうわけで中国はバイカル湖を狙っています。ここの淡水を使えば1000年位は持ちそうだという単純な考え方です。うん、ここの固有種を考えた環境破壊には全く配慮していませんね。
 
 いくつかシナリオを考えられますが、北方四島を制圧して、第二次世界大戦の終戦条約を結ぶというのが一番手っ取り早いです。国際的にはすったもんだしそうなので、逆に時間がかかる可能性もあります。大体日本政府には、それを実行できる人材がいません。
 
 あとは、極東のロシア衛星国と協調路線を図っていくことですかね。中国の横やりが入る可能性もありますが、既にアメリカは中央アジアのアゼルバイジャンに接近しています。同盟国の日本はここで一肌脱いだ姿勢を示してもいいと思います。なにしろ、ロシアの衛星国はプーチンの特別軍事作戦でえらい目にあっていますから。
 
 自分的には特に日本が目立つような政策を掲げる必要は無いと思っています。最近のウクライナ関連では、地雷除去に関する最新装備を供与するそうです。これはウクライナのために開発されたものではなくて、カンボジア等の地雷埋設地域に対応した装置だそうです。
 
 中国や韓国、北朝鮮は、核ミサイル一発で日本を殲滅できると考えているようですが、味の素の某工場を破壊すれば、世界中の半導体生産がストップします。(だって世界シェア100%やもんね)日本には意外にこういう素材や部品、工作機械を、製造している企業があります。
 
 IFですが、日本がこういう素材関連の輸出規制を行ったら、確実に相手国の先端産業は潰れます。北朝鮮が気炎を上げているにも関わらず世界に相手にされていないのはここら辺も関係しているんじゃないかな?
 
 たしかに日本周辺の、安全保障はかなりおびやかされていますが、日本は歴史的観点からいっても我が道を行くというのがいいのかもしれません。



2023年11月14日火曜日

軍事作戦において政治介入が不都合な件

  これは近代以降の話になります。近代以前は政府≒軍隊だったので、政府は軍の実態を把握していましたし、政府の意向に沿って軍隊は即座に行動できました。この辺を一番活用したのは世界帝国を作ったモンゴル騎兵です。

 モンゴル帝国はその軍事能力を生かして世界最大の帝国を築きました。ちょっと余談ですが、騎兵の能力においてモンゴル騎兵を凌駕したのは鎌倉武士団だったりします。

 近代以降は統治機構の政府も軍隊も複雑化して、意思の統一も難しくなっています。民主主義国家は多くの意見を採用するので、上手くいかないことも多いです。実は独裁政権でも同様なことが起こっています。

 古くは第一次世界大戦にまでさかのぼります。軍や政府の硬直化した方針でものすごい数の戦死傷者が出ています。柔軟な戦術や戦略を行っていたら、膠着状態も防げたでしょうし、政治的な決着も早く着いたでしょう。第一次世界大戦はイデオロギー的な対立もあまりなかったのでこれはありえる決着だったと思っています。

 では第二次世界大戦ではどうでしょうか?太平洋戦線では連合国が本気になったら日本の敗戦は必至だと最初から分かっていました。万が一の可能性に賭けて日本は開戦しました、結果はいう必要もないでしょう。
 ここで言いたいのは、ドイツナチス党の戦略上の大失敗です。当時のナチス政権は独ソ不可侵条約を破ってソ連に攻め込みました。その頃の正規ドイツ軍は二正面作戦は無理だという事で大反対をしていたのですが、独裁政権の強烈な政治介入によって、独ソ戦が始まってしまいました。その結果、ドイツの敗戦までの期間は大幅に縮まってしまいました。
 ナチス党の没落は避けられないとしても、世界大戦以降の状況は現状とは大きくかけ離れていたでしょう。

 太平洋戦争や朝鮮戦争ではアメリカ軍とアメリカ政府の意向は一致していました。それで日本軍や共産軍はボコボコにやられてしまいました。


 ベトナム戦争においては事情が大きく異なります。アメリカの政治家や政府は徹底的に共産主義と戦うという姿勢を取りませんでした。アメリカ軍の軍事作戦に政治的に介入し、軍事作戦に規制をかけたのです。

 ベトナム戦争では軍事的にはアメリカの方が常に有利でした。

 でも、南ベトナム政府やアメリカ政府の優柔不断な判断により、アメリカ軍は撤退を余儀なくされ、実質的に敗戦になってしまったのです。
 日本においてはもう相手に攻め込むという考え方は少ないでしょうが、周辺国に攻め込まれたら徹底抗戦、それ以外にはないです。周辺国に占領されたら、もう悲惨な末路が確実に待っています。ウクライナの人々を見習って頑張るしかないです。日本を占領しても何の得もないという事を相手国に知らしめましょう。

 歴史的にみると白村江の敗北以来1000年以上にわたって、これは日本が周辺国に示した態度でもあるんですよね。先祖に恥じない行動をしたいと思います。






 

2023年11月9日木曜日

地球温暖化ってそんなに大変な問題なのか?

  まずは、気象の変動について考えてみましょう。地球が温暖化すると当然気象の変動が起こるので、今まで取られてきた対策が無効になってしまうと考えられています。気候の変動が大きくなり、人類にとって住みよい環境がなくなるとか。

 うーん、地球の歴史を考えてみると微々たる変動にしか思えないんだけど。古生物学的観点から見ると、地球の気候は過去に大きく変動していて、生物の大量絶滅も度々記録されています。酸素が増えすぎて地球がアイスボールになった時期もあります。人類がそういう気候変動に対応できるかは不明ですが、少なくとも最大質量を誇るバクテリア類は生き残ると思われます。

 最近の例では南極のオゾンホールの問題がフロンを抑制することで解決され、ちょっと人類は調子に乗っているんじゃないかと思います。

 地球温暖化を問題視しているサイトの図表を示します。

 なんか産業革命以降CO2の排出量が極端に増えたという事で問題視されていますが、このグラフで示唆されていないことがあります。CO2を減らすには、排出量を抑えると同時に世界の森林の破壊を止めることが言われていますが、CO2はイオン化して水に吸収されやすい分子で世界の7割を占める海洋に吸収されるCO2の量を無視しています。大気中のCO2の濃度が上がれば、海中の植物プランクトンも活性化されるはずですが、その辺りはあんまり研究が進んでいないようです。こんなの研究しても話題にもお金にならないですしね。

 17世紀ごろにはCO2の排出量は少ないという事が強調されていますが、実は17世紀ごろは小氷期と言われていて世界全体の気温が下がった時期に当たります。それより以前の8~9世紀ごろは世界全体の気温が高く、ローマ時代の衣装を見ても分かる通り、簡易な服でも冬を乗り越えられたのが判明しています。日本でも庶民の簡単な貫頭衣で冬を乗り越えらるほど温暖で、現在では冬場の気候が過酷な東北地方で縄文文化が栄えたことからも、過去の気候が温暖であったことがうかがえます。

 もうちょっと地球温暖化を憂えるサイトから引用してみましょう。

 はい、ここでもうこれだけで統計の嘘八百なのが分かってしまいます。ここで排出されているメタンは天然ガスのメタンと、ここのところ少し問題視されている地球温暖化で永久凍土が融けて自然排出されるメタンが主となっています。メタンは分子量が低く、温室効果はCO2の20倍から80倍までといわれています。直鎖炭化水素なので、もちろん水には溶けにくいガスです。

 簡単にメタンの温室効果がCO2の20倍だとすると、メタンとCO2の比率は320:76となります。最大値の80倍となりますと1280:76でCO2の排出量を問題視するより、メタンの排出量を問題視する方が妥当だと思われます。先日、バルト海でロシアからの天然ガスパイプラインが破壊され大量の天然ガスが漏れて、エネルギーや環境破壊問題としていろいろ議論されましたが、地球温暖化に多大な影響があるという意見はネット上では見かけませんでした。

 ここまでくると、CO2排出による地球温暖化問題は政治的、経済的な駆け引きに利用されていることが良く分かると思います。

 ここで、もう一つの統計を出してみたいと思います。中国のCO2の排出量がダントツであります。中国の統計は当てにならないので、これでも排出量を誤魔化しているとは思いますが、地球温暖化に関しては政治的、経済的な思惑が多大に影響していると分かりますので、正面切ってこの問題に関して中国を攻めることができると思います。中国の方は過去のオーストラリア問題に関して敗北を喫していますので、日本からもちゃんと釘を刺しておくことも重要だと思います。放射能汚染水問題より、お前らの方が地球環境を汚染しているとねじ込むのも一手だと思います。どうせ、中国共産党が目指している社会と、日本の国民が望んでいる社会はかけ離れていますので、経済的なドライな関係以上なことを、中国社会に求めても意味がないように思えます。

 とりあえず、CO2による地球温暖化はもう少し長期で観察する必要があるという考えであります。