2022年10月31日月曜日

ロシア軍の総司令官が変わりました

  ウクライナ侵攻の司令官が、スロビキン総司令官という人に変わりました。なかなか悪名高い人で、シリアで無差別爆撃を行ったり、アフガニスタンで化学兵器を使ったり、どうしようもない人です。今、ロシア軍はテルミット弾や燃料気化弾をフツーに使っていますが、これ国際法に抵触してるからね。それで、動員兵をばかばか前線に送り込んで時間稼ぎをして、精鋭部隊は損害を受けないように撤退させて防衛線を組んでいます。もう大戦末期の日本軍みたいです。

 

 この人がやりそうな狂気の作戦が2つあります。

 


 まずはザポリージャ原発の破壊です。原発は停止していても冷却用の電力を食いますので、電力供給を止めてしまえば、メルトダウンを起こし、福島と同じことが起きます。ただし、駐留しているロシア軍は全滅するでしょうし、偏西風の影響で、ロシア側の損害の方が大きくなる可能性があります。

 もう一つはカホフカダムの破壊です。

 カホフカダムは流れ込み式でぶっちゃけて言うと、ドニプロ川に設けた水門のようなものです。貯水量も少ないですし、最深部でも26mくらいしかありません。すでにロシア軍は爆弾を仕掛けたみたいで、主力の撤退と同時にダムを破壊するのではないかと言われています。

 それで、ヘルソン市を水没させてしまおうという計画みたいです。動員兵は使い捨てにするみたいです。でも、これってロシア軍が占領しているドニプロ川の東岸にも影響があるよね。日本の川と違って河口付近は低地が広がっているので、河口付近は全部水没する可能性があります。また、クリミア半島の水道や電力はこのダムにかなり頼っているので、ロシア軍は自分で自分の首を絞める可能性も大です。

 ちなみに重力式のダムの場合、爆弾で破壊するのはかなり厳しいです。なにしろ巨大な石灰岩の塊と同じだからです。中国の三峡ダムが軍事上のアキレス腱とか言われてますが、重力式のダムなので巡航ミサイルを数十発撃ち込んでも破壊は難しいです。

 このカホフカダムの上流の西岸にロシア軍は防御線を作っていますが、ダム破壊によってドニプロ川の水位が下がってしまったら、ウクライナ側に有利になるのではとか思ってしまいます。

 まあ総司令官がちょっと狂気の人なので何が起こるかはわかんないです。 

 さて、今までちょっと控えていたのですが、プーチン大統領の批判をしたいと思います。


  なんか、プトラーとか呼ばれて現代を代表する独裁者のようですが、かなり化けの皮が剥がれてきました。シュー君もそうですが、自己の権力を守るために周囲に責任を押し付けるのは独裁者としては二流だと自分は思います。

 だれもかれもヒトラーの足元にも及んでいないような気がします。ヒトラーは民主主義のパラドックスを(議会制民主主義が独裁者を選ぶ)を初めて実現した人物です。当時のドイツ国内の情勢も大きく関係していますが、ドイツ国民の支持を得てナチスは第一党となり、公正な選挙でヒトラーは独裁者として君臨します。(現代の独裁者がやっているようなインチキ選挙ではありません。)

 ヒトラーの思想は狂信的でしたが、当時のドイツ国民はこれを支持していました。ヒトラーの悪行はかなりのものでしたが、ドイツ国民もこれに加担していたのです。ただ、ヒトラーには他の独裁者と一線を画す部分があります。ドイツ第三帝国の行為に関してヒトラーはすべて自分の責任であると考えていたことです。ヒトラーは最後の最後までドイツ軍の指揮を執り自決しました。そのおかげで、第二次大戦中のドイツの行為はすべてナチス党とヒトラーの責任とされ、戦後ドイツ国民はその責任から逃れることができ、再出発も順調にいきました。 

 では現代の多くの独裁政権はどうでしょうか?ざっと見た限りでは、その政権が倒れても、別の独裁者が権力を握るか、内戦になってグダグダになるような気がします。これは民主主義政権にも言えますが責任の押し付け合いをしているようではダメダメです。

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