2020年4月9日木曜日

マスクの洗浄(消毒)

 COVID-19が猛威を振るっています。こっちは田舎なのでそんなにたいしたことないだろうと高をくくっていたら、大阪や名古屋で感染した人が戻ってくるというピンポイント爆撃で感染者が増えつつあります。

 医療体制が脆弱なので感染が広がったら、間違いなく医療崩壊を引き起こすなーと戦々恐々としております。老人人口が非常に多いので死者もかなり出るんじゃないかとか。

 マスクや消毒液なんかも、結構長いこと店にありません。医療機関でさえ足りないのにこんな田舎まで回ってこないようです。

 マスクしている人も増えてきましたが、山の中なので、花粉症の人が多く、どうやら冬場に買い込んでいたマスクを使ってるみたいです。自分のところは「鳥インフルエンザ」のときに買い込んだマスクが出てきたので(10年くらい前・・。)それを使ってます。こちらは車社会なので、店に買い物に行くときくらいしか使わないですけど。

 んで、市民の意識はどうかというと、薄いですー。新しくできたフィットネスクラブとか、パチンコ屋にいっぱい車が止まってます・・・。もう、なるようにしかならんとあきらめているのかも。

 今後、マスクなどの供給が増える見込みはしばらくありません。とりあえず、感染者の出たイオンタウンに凸してみた。
  普段と変わらないですー。がら透きで、マスクとかあったらいいなと思ったんですけど。

 多分この先数カ月はこういう用品がないと思われるので、本気でマスク再生を考えてみました。

 洗濯機でネットに入れて洗うということも考えたのですが(不織布マスクは割と頑丈なのでこれでもいけます。)除菌もかねてドライクリーニング方式でいけたらいいなと思いました。

 ホームセンターで買ってきた除菌スプレーです。

残留物が出そうなのでこれは最後の手段にとっておこう。

 会社にトルエンとか酢酸エチルとかドラム缶であるのでそれでもいいですけど、まあ、会社のものを持って来るのはやめておきます。(仕事中、カッターで手を切った時とか、こういう溶剤をぶっかけて消毒とかします。)家に無水エタノールがありますが残り少ないのでこれもパスします。 ポピドンヨードも1瓶ありますけど茶色になるのでこれもパスです。

 候補に挙がったのがこれ。燃料用アルコールです。398円、安いです。
  1価アルコールの消毒力は炭素鎖の長さに比例します。分子量が小さいので浸透力が高く、細胞膜(脂肪膜)を破壊し、DNA,RNA(タンパク質)を分解します。メタノール(CH3OH)<エタノール(C2H5OH)<IPA-イソプロピルアルコール(CH3CHOHCH3)<フェノール(C6H5OH)・・・入手しやすいのではこんな感じです。フェノールなんかはポピドンヨードが出るまで病院の消毒の代表でした。薬局で燃料用アルコールには消毒作用がないから買わないようにと書いてありましたが、まあ、これは嘘です。

  メタノールは大体40%溶液から消毒性を発揮します。沸点が低いので引火性危険物になってます。化合も簡単だし値段も安いのにこれが消毒液の主流にならないのは、体内に入った時の毒性が高いからです。エタノールは肝臓で分解されると酢酸(CH3COOH)、アセトアルデヒド(C2H4O)になります。メタノールは蟻酸(HCOOH)、ホルムアルデヒド(COH2)になります。酢酸とアセトアルデヒドは比較的毒性が低いのですが、蟻酸とホルムアルデヒドは毒性がかなり高いです。蟻酸は神経細胞を破壊したり、強い炎症反応を(体内で)引き起こします。

 たいていの人は知らないと思いますが、メタノールの致死量は10㎖です。3㎖で失明します。メタノール自体には毒性がないので危険物指定されていませんが、はっきりいって劇薬であります。IPAは一応第2種危険物になっています。それ自体に少し毒性があるからです。

 今回、メタノールを選んだのは残留性の問題もあります。IPAとフェノールは沸点が高いのでマスクに残ってしまいます。

 では、いってみましょう。まずはアルコールをスプレーボトルに移します。(ちゃんと洗浄しました。)換気の問題があるので外でやってます。
ボトルにはメタノールと書いておきます。これで間違って使ったらアホです。
  ブシャーとかけて、手で軽くもみ洗いします。(手袋必須です。)
後は外で乾かすだけです。沸点が低いのですぐ乾きます。
結果は良好でした。臭いとかもなくなりましたしOKかな。

 あんまりお薦めはしませんが、これをするときは自己責任でお願いします。


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