もうこの辺りの田舎限定という、しょーも無い話です。30年くらい前、自分が大学を中退して実家に戻ってきた来た時、70km以内にコンビニはありませんでした。スーパマーケットは20~25kmくらいのところにJUSCOとニチイがありました。
自分たちのような古い年代には常識なのですがJUSCOは都市部には絶対店舗を作りません。地方都市を狙って店舗展開をしているのです。まあ、JUSCOがある時点でもう田舎認定であります。
気が付いたらニチイはJUSCOになっていました。今調べてみたら、どうやら吸収されたみたいです。ここでJUSCOは思い切った手に出ます。1店舗は国道へのアクセス路を拡張して立体駐車場を作りました。もう1店舗は車でのアクセスの悪いニチイの跡地を捨てて、少し離れたところに新店舗を建てました。
おそらく、地元商店街の圧力が弱まったのかな?これでこの地区はJUSCOの牙城になると思いきや、伏兵が現れました。
和歌山県の雄、オークワです。
その頃は地区全体で30万人ほど人口があったので勝負に出てきたみたいです。主要国道沿いに大規模店舗が2つ、ちょっと離れたところに小規模店舗が数店建ちました。1つはトイザラスや「まずくてびっくり、ビックリドンキー」なんかが入っています、もう一つは映画館やボウリング場なんかが入りました。いまだによく分からないのが、主要国道に信号を立てて、店舗への入り口をそこに限定したことです。出口は2~3か所あります。そこはもともと渋滞しやすい場所だったので、オークワへの客足は当然鈍りました。さらに分かりにくいのが駐車場です。車で行ったらできるだけ店舗に近いところに止めようというのはあると思います。どういうわけか駐車場の内部ルートがちょっとした迷路になっていて、店の入り口に近い駐車場所を探していたら出口にいってしまい、出るしかなかったこともあります。立体駐車場作っとけよと思いました。
この辺で、Lawson、サークルK、FamilyMart、ministop、などのコンビニ攻勢が始まりました。なにしろ、大型店舗に行くにはガソリン代がかかりますし、駐車場所探しも大変です。ちょっとした買い物ならコンビニでいいやーとかなってしまいます。
さらに、名古屋発祥のユニーグループのAPITAが進出してきました。2店舗です。
ちょっと商品の値段的にはお高めなんですが、さすが車社会の名古屋の地発祥のことはあります。車でのアクセスが非常にやりやすいのです。
1店舗は国道沿いだったので用地が確保できなかったのでしょう。1、2Fが店舗、3~7Fが立体駐車場という思い切った手を打ってきました。もちろん裏道から駐車場に入ることもできます。もう一店舗は河川敷近くの広大な土地を買い取って、本店、ドラッグストア、100円ショップ、セルフガソリンスタンドを付けてきました。恐ろしいことにそれぞれの店に大きな駐車場が付いています。本店には屋上駐車場までつけています。周辺からのアクセス路は軽く10カ所を越えています。
最近になってやっとこの構造の考え方が分かってきました。車でアクセスする場合、駐車場が混んでいると、別の店に行ってみようかと考える人も多いみたいです。車で移動す場合、移動時間は短いので、次のアタックに移る人もいるのです。APITAは、店舗のキャパより駐車場のキャパの方が大きいみたいです。自分の家の近くの店舗の場合、2/3くらい駐車場が埋まっていたら、店舗内は人混み(田舎基準)でいっぱいです。
あとは、1回の買い物で大体すましてしまおうと考える人も多いということです。別の店舗に移動するには少なくとも5~20kmの移動が必要です。時間やガソリン代を考えるとできるだけ近いところでまかなえればOKです。品ぞろえの多いマーケットタウンが流行るのもうなずける話です。
最近は大手のチェーン店の撤退が加速をしております。なんでやねんとか思っていたら、先日の衆議院議員選挙の時の有権者数が20数年前の半分になっておりました。過疎化のウェイブに完全に乗っております。まず、バーミヤンが無くなりました、あの380円チャーハン好きだったのに―。続いて、KFCが撤退しました。うっそやろー、これでフライドチキンが食べたければ片道30kmは走らなければならなくなりました。時々T市に勤める娘がお土産に買ってきてくれます。ガストも無くなりました。これでスカイラーク系はこの地区から完全に撤退です。
オークワの大規模店舗も2016~18年に撤退しました。2021年には郊外の中規模1店舗を除いて撤退です。どう考えても最初の設計がなってないけどね。映画ファンの会社の同僚は残念がってました。「あんな、空いてる映画館、他にはないのに・・・。」いやね、だからつぶれるんだよ。オークワは魚介類が良かったのでちょっと残念です。
JUSCOはAEONグループになって、MaxValuという郊外型の店舗をたくさん出して勢いを増してきました。多分10店舗くらいはあるんじゃないかな?どうやって商売を成り立たせているのかはよく分かりません。値段設定がAEON本店より少し高いのかな ?
もともとあったAEONの2店舗も粘ってます。客層を考えていろいろやってます。肉の売り場は国産牛の売り場が一番広いです。輸入肉なんか端の方に追いやられています。鶏肉売り場が国産牛売り場より狭いのはここだけです。自分の家に近い方のAEONは、とにかく食品が安いです。多分他店舗より1~3%くらい安いです。ディスカウントのLAMUとかできたのですがそこより安いです。農協直販店より安いときもあります。酒、ドリンク類はリカーショップより確実に安いです。まとめ買いするなら、もうここしかありません。品揃えもなかなかですしね。まあ、飲食店については和食さとが3店舗もある時点で察してもらえると思います。そこそこ牛肉の有名なところなので、焼肉定食の肉が他の地域と違います。値段は同じなのでお薦めですね。
さて、ここで三重県の雄、「ぎゅーとら」が進出してきました。(伊勢発祥です。)
なんで、なんで?ここら辺は空白地帯に見えるけど、購買力薄いよ。とか思ってたら、さすが地元企業です。1店舗は通勤の抜け道に使う農道の脇に建てられました。仕事帰りに買い物をする客を狙ってます。ここは非常に便利なので自分もよく使います。
もう1店舗はオークワの跡地に建てられました。ちゃんと道路をぶち抜いて、国道から2カ所、裏道から2カ所アクセスできるようにしてあります。近くにMaxValuがあるのでガチバトルであります。裏からのアクセスはぎゅーとらの方がいいのでいい勝負するんじゃないかな?さすがですねー。田舎に出店して利益を上げるとなると、当地のドライバーの心理を読んだ立地が必要です。駅前なんか最悪だったりします。JRの駅前にはまったく店がありません。転勤で来た人は大抵それでビビります。
ぎゅーとらの欠点としては全体に値段が高いです。そして総菜がおいしくありません。ここら辺は関西風の味付けが好みの人も多いので、下手をするとそこでこけるかもしれません。今は開店したてなので大丈夫だと思いますけど。
2022年現在ではこんなところです。マクドナルドが撤退したら・・・それはないと思うけど・・また報告したいと思います。
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