うちの家にスイセンがやってきたのは、家を建ててすぐくらいの時だと思います。確か女房が同僚から「これだったら植えとけばいいだけだから。」と言われて3~4個球根をもらってきました。リビングの前に植えて、翌年には花が咲いたと思います。
それから後は悲惨な境遇でした。対十薬戦で、南面の庭を掘り返したときは、玉石ともに砕く方針でしたので全部掘りあげて、プラの植木鉢に詰めておきました。もうこいつはダメだろうと思っていたら、その中で芽が出てきたので、大体元の場所に適当に埋めておきました。その後も、庭にゴミを植えるとき、掘りあげてしまったり、ヒサカキの移植時に邪魔だったので、そこらへんに放っておいたりしました。長年、花を見た記憶があんまりありません。白だったか黄色だったかも覚えていません。
去年の春先は庭をちゃんと見ていたので、庭のあちこちからスイセンの芽が出ていることに気付きました。いつの間にこんなに散らばったんだろう?とにかく全部集めて元の場所に植え替えました。
某サイトに球根の頭が出るくらいに植えると書いてあったので、そうしたら、春一番の風で全部倒れてしまいました。当然花は咲きません。よーく、読み返してみたら、浅く植えるのは鉢植えの時で、地植えは球根2つ分くらいの深さに植えるようです。
枯れてしまったわけではないし、数も多かったので、秋に植え替えることにしました。
植え付け場所も変えます。リビングの前のところは庭の南側ですが、隣の家の陰になって、日照時間がかなり短いのです。 もう少し西側の、適正pHの近いキンモクセイの横に持って来ることにしました。先日、ドクダミの地下茎を処理したところです。
今回初めて植え付け用の土を量ってみます。今までは目分量で植え付け場所にぶち込んでいました。
某サイトによると用土は 赤玉土:腐葉土=7:3 です。えー、これだとpH6くらいまで下がるのでは?下限値ぎりぎりになっちゃうなあ。スイセンの適正pHの中央値は6.5です。そういうわけで、中性の材料だけで用土を作ることにしました。
赤玉土は1次鉱物なので、同じというわけではないのですが、土:有機物=7:3で作ることにしました。
まずは、使用予定の現場の土のチェックです。pH7.0 肥料を入れると少し下がるので、ちょうどいい感じです。
次に花の培養土を1kgずつ量っていきます。腐葉土とちょっと迷いましたが、以前安く買ったのがあったので、こっちにしておきました。
袋を開けてみると、培養土というより、汚泥のようなものが....。これがうわさの激安なんちゃって培養土かー!
まあ、毒草用だし、いいかと、自分を納得させます。
培養土を2kg入れたところで最終の容量がオーバーしそうだったので、次にベントナイトを1kg入れます。
うちの庭土は砂壌土なので、少し保水性を上げたかったのです。ここで、鶏糞100g、バットグアノ50gを入れ混ぜていきます。バットグアノは規定の倍量です。
鶏糞は、母がまだ、花壇とか作っていたころのもので、開封してから15年以上たっているので、発酵は終わっているはずということで、元肥に入れてます。(肥効があるかどうかは不明です。)
バケツに上土用と下土用に2杯作ってます。
汚泥の水分で結構いい感じで混ざりました。
ここで、ベントナイトでアルカリに振っていないか一応確認します。pH5.5。あれ?もう一つのバケツも同じ値でした。意味が分かりませんー。もしやと思い、汚泥そのものを測ってみたら、pH5.0です。pH調整できてないじゃん。袋にはそのまま花の苗を植えるように書いてあります。シャクナゲ専用かな?
どうしよう、作り直しかなあ。そうだ、苦土石灰を使ってみよう。苦土石灰を使ったことは今まで1度もありません。実家から持ってきたものの必要量が少ないのでどう撒いていいか分からなかったからです。
ざっくりと計算したら、バケツ1杯100gです。プラカップで量って、少しずつ 混ぜていきます。混ぜたら測定します。pH7.5、よーし!
このあと、土を4kg入れます。2kg入れたところで混ぜにくくなったので、残り2kgは現場で混ぜ合わせます。
土を混ぜて平らにしたら、球根を並べていきます。数が多いので、密植状態です。掘りあげるとき裂けた球根は廃棄にしました。ちょっと深すぎるかなあ?
もう一方のバケツの分は、2つに分け、土を2kgづつ入れて混ぜておきます。
散水してベントナイトに水を含ませ、上土をかぶせます。上土の上からも散水して、表土をかけ、周りと高さを合わせます。
これで出来上がりです。なんかやっぱり、植え付け位置が、深すぎるような気がします。
結果が出るのは、半年先です......。