2016年10月27日木曜日

コムラサキの移植

さて、スイセンの他にも女房が同僚からもらってきたものがいくつかあります。アヤメ、シラン、サザンカ、そしてこのコムラサキです。全部、植えておけば勝手に育つと言われてもらってきました。

コムラサキ(小紫)はムラサキシキブ(紫式部)の別種でコシキブ(小式部)ともいいます。コシキブの方が一般的な呼び名かもしれません。

 
 花はこじんまりとして上品な感じです。うちの庭だとゴミがついてるようにしか見えませんが。

 ムラサキシキブは花より実がきれいで、秋に紫色の実をたくさんつけます。問題は枝のつき方で、傘のように枝を広げます。最低でも半径1mの円形の場所が必要となります。そんなことは、最初は知らなかったので、塀際30cmくらいのところに植えました。今、ホトトギスのある場所です。

 少し大きくなってくるとすぐ問題が発生しました。隣の家との境は、下半分がブロックで上側がフェンスの塀になっています。枝がフェンスを突き抜け、隣の家に迷惑をかけるようになったのです。毎年夏になると、この木の塀側の枝や株を切らなくてはならないようになりました。(その頃は、冬に剪定するということも知らなかったのです。)

 うちの庭側は切らないので、大きく枝がはって、通行の妨げになっていました。女房はお茶席なんかにも使われる上等な木だと言って擁護しますが、邪魔なものは邪魔なのです。庭に目を向けるようになってから、この木の処分は、絶対にやるつもりでした。

 まず、この木の名前が分かりませんでした。ホームセンターなんかでは見かけませんし、大体、もらってきた女房が覚えていないのです。 お茶席で使われる木では検索もかけれません。葉の写真を撮って画像検索をかけたら、plants 植物 と出てきます。(画像検索使えねー!)園芸関係のいくつかのサイト内をしらみつぶしに見て、やっと「ムラサキシキブ」であることをつきとめました。(”ア”から見ていったのですごい時間がかかりました。)割合、頑強な木で、日陰でも育ち、移植にも耐えそうだったので、移植することにしました。移植先は、庭の東南角のデッドスペースです。

 一昨年の晩秋、葉が落ちたところで、枝を切り詰め、移植に取り掛かりました。やはりできるだけ根は残したかったので、少し広めに掘っていったのですが、いっこうに根が出てきません。出てくるのは、ドクダミの地下茎ばかりです。株から20cmくらいのところでやっと根が出てきました。どうなってるんだろうと思ったら、こうなっていました。

メインの根は塀を下から超えて隣に入り込んでいたのです。どうやら、隣の芝生に撒かれる水で成長していたみたいです。塀の向こう側の根はどうしようもないので、しかたなく、塀際で根を切りました。

 移植先では深めに植えたのですが、根が少なすぎて、自立もできないので、さらに枝を切り詰め、石で支えることにしました。
今年の春、4月になってもこの木は芽吹いてきませんでした。同様の過酷な移植を行ったナンテンが新芽を出して復活の兆しを見せてもこの木は沈黙したままでした。このまま、庭のオブジェになるかと思っていましたが、気温が上がるとワサワサと新株、新芽を出し始めたのです。

 今はこんな感じです。相当頑強であることがわかったので、葉が落ちたら、深めに剪定して形を良くしようかと思っています。


 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿