剪定の世界では、真夏の剪定は下とされています。理由は簡単で、樹形を保つためには常緑樹は5~6月、落葉樹は樹木が休止状態にある冬にやるのが良いとされているからです。もちろん樹種によって違いますが7~8月の真夏に剪定するのが良いとされている樹種はほとんどないと思います。
でも、一般的に庭の木がうっとうしので切ってもらうというのは真夏が多いんですよね。じゃあ、本当に真夏の剪定はダメなのか?松などのややこしい 樹種を除けば、夏は維管束植物が一番元気な時であります。水さえ足りていれば、常緑、落葉を問わず、多少のことではびくともしません。あんまり庭に興味ない人が夏に植木屋さんを頼むのは案外正解なんじゃないかなーとか思うようになりました。年に1回で済みますしね。
頼まれた植木屋さんの方は、先を考えて切らなければならないのでたいへんだと思いますし、とにかく暑いのでつらいと思いますが、そこはプロなんですから頑張ってほしいと思います。
素人剪定でも夏は案外いい季節です。失敗してもリカバリーが効きますので。実家の剪定は真夏と真冬にやっております。ただ、真夏は作業条件が極悪であります。長時間の作業はできません。熱中症にならないように逃げ場を作っておかなければいけません。
話は変わって、サツキの剪定であります。サツキの剪定時期は短くて5月の下旬になります。花が終わる前を狙って剪定しないと、新しい花芽がつかないので、ここを外すと翌年の花は望めません。去年は6月の中旬にやりましたが、OUTでした。今年はサツキの剪定ができるようにサザンカの剪定を頑張りましたが、無駄でした。時間がなかったんだよー!
一応常緑樹なので、樹木的には真夏の剪定でも大丈夫です。水を必要とする木ですが、苔に水をやっているので水切れの心配はありません。放置してもいいけれど、ジャングル開拓は嫌なので、一発行ってみることにしました。
ちょっと広げてみただけで、かなり脇枝が生えているのが分かります。せめてこれだけでもなんとかしないといけないですねー。 新芽もガッツリ来ています。 上部からやっていくのが定石ですが、ここはまず脇枝を落としていきます。 こんな感じで全部落としていきます。去年はボリュームが足りないところは、透かし剪定で少し残したのですが、逆に後の生育が悪く、脇枝はすべて刈って、本枝に栄養を集中した方がいいように思います。 下部の脇枝の処理が終了しました。ここまで2時間くらいです。去年より大分早いです。 それから、上部の剪定と2枝2葉残しをやり始めましたがなかなか進みません。上部の剪定だけ先にやることにしました。ここからは2枝2葉残し剪定をいきます。これはややこしい剪定のように思えますが、意外と簡単です。サツキの新芽は5本くらい出ます。そのうちの、1~2本を残して後はカットしてしまいます。それから古い葉を下から落としていきます。古い葉は少し白い斑が入っているので簡単に見分けることができます。そうやって落としていくと最後に2枚勝手に新葉が残ることになります。
ただ細かい作業になるので相当の集中力がいります。剪定時期が遅いので新葉が多く出ている新芽もあります。
そういう新芽は葉を多く残しました。暑さで集中力が続きません。新芽の先あたりは気を付けないと、新芽を切り飛ばす羽目になります。何とか終了。水浴びを3回もしてしまいました。4時間もかかりました。うん、こんな時期ににやるもんじゃないですね。おそらく葉が出てくるのも遅いので今年の夏はここら辺の苔はやられちゃうかもです。
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