2017年3月14日火曜日

宇宙戦艦ヤマト

  前世紀のアニメを語る上で、外せないアニメの一つです。映画でいえば「STAR WARS episode4」みたいな存在ですかね。アメリカで劇場版がSTAR WARSの亜流だと酷評されてしまいました。よく見ろよ、全然違うじゃん。しかもこっちがTV放映だけど3年も先だよ。「風の谷のナウシカ」が発表されるまで、SFアニメの代名詞のような存在でした。もちろんファンです。グッズは買ってないけどね。

 これに関してはあまりいい思い出が無いのでちょっと複雑なのですが、ネタもないし少し書いていこうと思います。

  1回目の放映が(1974.09~1975.03)です。実は放映前に「初の本格的SFアニメ」と小さくはありましたが新聞記事になり、めちゃくちゃ期待しておりました。クラスの友達に絶対面白いと思うから見ろとかすすめたりまでしてしまいました。そして第1話を見て完全にはまってしまいました。メカと設定が当時としてはかっこよすぎです。その頃そんな言葉はありませんでしたが「キターッ!」という感じでした。
 
 2話が終わったところでクラスメイト達に「お前が面白いというから見たけど、全然面白くないぞ。」と言われてしまいました。なんでやねん。離陸のシーンとかすごくいいではないですか。14万8千光年ですよ。(「2199」では16万8千光年、wikiのデータでは16万3千光年です。)しかし、これはまずいと思いました。「ガッチャマンのOPよりEDの方が良い。」と言った時の反応と同じでした。とりあえず、「まあ、けっこう話が暗いからなあ、俺は好きだけど。ハイジ見るよりましだろ。」と答えておきました。  

 ところで、どうしようもない幼稚園児からどうしようもない小学生になった私は、ちょうど「ヤマト」の時間帯に塾に行かされることになり、1回目の放映は全話見ることが出来ませんでした。その後、親からテレビ制限令が出され、最終的にはテレビ禁止令(ニュース除く。)にまで発展しました。「ヤマト」は何度も再放送されたので、弟をダシに使ったりとかして、なんとか4年ほどかかって全話視聴しました。

 今思えば基準が5段階評価で4でOUTとか厳しすぎると思うのですが、キレられると後が厄介なのでおとなしく従っておりました。それがあったので、自分の子供には一切制限を加えませんでした。カードキャプターさくらは例外で強制的に視聴させました。あとは、自分が良いと思ったものを薦めるくらいかな。そうしたら、娘たちはセンター試験の後、先生に「いける大学ないよ。」とか言われてしまうのですがこれは別の話です。

 さて、この作品は再放送、再々放送で人気が出て1977年に劇場版が作られました。 これは絶対見に行かねばと思い、愛読書がマーガレットとリボンとコバルト文庫という友人(ただし、成績はトップクラス、もちろん男です。)をさそうとすぐOKがでたので、封切日に映画館に並んで見に行きました。このころは映画の事前情報なんかほとんどありませんでした。

 この劇場版には失望しました。TV版では語られなかったエピソードがあると思い期待していましたが、TV版の総集編でした。今からでも言いたいです。「金返せ!」 最近でもたまに総集編でしかない劇場版(リメイクは別です。)がありますが、ファンをなめてんのかとちょっと腹が立ちます。TV版やOVA見てないやつが映画館に足を運ぶわけないじゃないですか。

 んで、2013年「2199」です。リメイク版ということで1年ほどおいて視ました。すごく良かったです。メカが歪みねえ!3DCGがいい仕事してます。第三艦橋が生えてきたりしません。ちなみに「ベルカ式作画」以前はそういうのを「ヤマトの第三艦橋」と呼んでいました。ちょっと画像を貼り付けてみます。

 ワープアウトするヤマト。かっけー!鼻血が出そうになりました。
 敵メカでは好きなもののひとつ、ガミラスの艦艇。デストリア級航宙重巡洋艦、クリピテラ級航宙駆逐艦と名前がついて分かれています。陽電子カノン砲を発射する巡洋艦。
実体弾をくらった駆逐艦。
 連合宇宙艦隊第一艦隊の宇宙戦艦キリシマと突撃宇宙駆逐艦ユキカゼ。3DCGだとキリシマの方がかっこいいですね。
 編隊を組む、零式52型空間艦上戦闘機コスモゼロ、01、02。実質は戦闘攻撃機ですかね。空対地ミサイルとか積めるみたいですし。

  99式空間戦闘攻撃機コスモファルコン。主力艦載機はタイガーからファルコンに更新されたみたいです。ライトニングではないのは元ネタが隼だからです。艦長も隼と呼んでいます。なぜ1式ではないのでしょうか。2199年だからかなあ。

 ヤマトの後部主砲と副砲。本当に歪みないです。いいですね。旧作では超いい加減だったところです。後部甲板の副砲はあったりなかったりする謎兵装でした。
毎回のラストで回頭するヤマト。膨張収縮したりしません。
 次元断層で縦列になるメルトリア級航宙巡洋戦艦とヤマト。次元の狭間をこういう表現をするのは珍しいと思います。
バラン星に突入するヤマト。バラン星の戦いが戦略的ポイントになります。
 ガイペロン級航宙母艦ランベアより発艦する空間艦上攻撃機スヌーカ。元ネタは言わずと知れたスツーカです。
 総督府から離脱するデウスーラのコア。デスラー砲を積んだ戦艦をデウスーラと言うようです。
 いや、もうきりがないのでこれくらいにしておきましょう。

 ストーリーは大雑把には旧作と同じですが、ディテールがかなり違います。サイドストーリーのガミラス帝国の崩壊も細かく描かれていますし、ユリ―シャ・イスカンダルの登場もあります。

 前半の立役者、冥王星前線基地司令シュルツ大佐。最後の突撃。
 シュルツ大佐の娘、ヒルデ・シュルツ。
悲運の将軍、ドメル上級大将とその妻エリーサ。
セレステラ情報相。最期まで報われませんでした。ちょっとかわいそうです。
 ガミラス側はヤマトに全敗しているので、悲しいドラマが多いです。

 岬百合亜の体を借りるユリ―シャ・イスカンダル。彼女の存在で物語が大きく変わりました。
 
イスカンダル星にて、森一尉とユリ―シャ・イスカンダル。
 
ガミラス星にて、ディッツ少尉とユリ―シャ・イスカンダル。


 それから旧作と違い、女性キャラが多いです。ヒロインの森雪も守られているだけの存在ではありません。ヤマト・ガールズ とかいうのがありますが、みんな真剣で最後まであきらめません。かっこいいですね。
コスモゼロで奮戦する山本三尉。
起爆装置の解除に挑む新見情報長。
 反乱部隊を鎮圧する原田衛生士。
ラジオヤマトの放送をする岬准宙尉 。
電算室に突入する森船務長。あと、一応入浴シーン。
 フィギュアの画像の方が旧作との違いがよく分かるかも。

上官、交代要員不在で最後の方艦橋に詰めっぱなしの西条一等宙曹。
 男性キャラはお約束でカットですが、一人だけ。なぜか次元潜航艦UX-01の機関室にいる藪一等宙曹。彼はこれから腕一本で宇宙を渡り歩くのでしょうか。
 

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