鬱病には睡眠障害(寝つきが悪い、途中覚醒など)がつきものです。というか大抵の精神・神経疾患には睡眠障害があります。睡眠障害があると脳は休養できなくなり、症状に拍車がかかることになります。
睡眠のコントロールは鬱病の治療の重要なファクターになります。生活リズムに合った質の良い睡眠が得られないと、薬物療法で一時的によくなっても再発率が非常に高くなります。
睡眠障害の治療には睡眠薬のコントロールが必要で、複数の睡眠薬をコントロールするのは精神神経科でしかできません。また、内科的原因で睡眠障害が出ることがあるので内科的なチェックも必要となります。ただ、実際に睡眠のリズムを作るのは、患者自身になります。いくら睡眠薬が処方されても、きちんと時間通りに飲むのは患者自身だからです。
それでは、生活リズムに合った質の良い睡眠とはどのようなものでしょうか?リハビリで習ったところによると、睡眠時間そのものはあまり関係がありません。長くても短くてもいいようです。5時間以上が良いとはされていますが、中には5時間以下の人もいるようです。 ポイントは「翌日起きているときに眠気が来ない事。」です。長時間寝ても、起きているときに眠くなるようだとしたら、アウトです。また疲れているけど眠気が来ないというのもアウトです。
基本的には早寝早起きをすることになります。そして、途中覚醒の入る分割睡眠はよくありません。その人に合った睡眠時間、たとえば7時間なら7時間通して眠れるようにします。
それから、睡眠というのは先に寝だめをすることが出来ません。休日にたっぷり寝ているという場合、それまでの不足分を取り返していることになります。 平日に睡眠が十分とれていれば、休日にもきちんと目が覚めます。
あと、就寝前には、ネットやゲームなどは避け脳に刺激を与えないようにし、煙草やカフェインを控えてリラックスして寝ましょうと教えられましたが、ぶっちゃけ何をしていようが、眠れるときは眠ますし、眠れない時は眠れません。ひどい時は睡眠導入剤が全く効かない時もあります。
私の場合、必要な睡眠時間は6時間以上です。実は睡眠のリズムが少し安定し始めたのは数週間前からです。やっと、23時に睡眠導入剤を飲むことができるようになりました。まだ途中覚醒が出ることがあるので、もう少し様子見しています。ここまでになるまでに4年かかってます。
「日が変わる前に寝ましょう。」は4年間お医者さんに言われ続けてきました。私の場合、鬱発症前の就寝時間は2~3時頃で、起床が7時でした。鬱発症後、とにかく寝つきが悪いので睡眠導入剤を処方してもらいました。それで、お医者さんに言われたとおりに早めに睡眠導入剤を飲むとなぜか、2~3時間後に途中覚醒が入り、朝まで眠れなくなります。もちろんその時は日中眠くなります。例えば0時頃薬を飲むと2時か3時ごろに目が覚めてしまっていました。
仕方がないので、眠気の来る2時ごろに飲むことにしました。そうして、調子を見ながら少しずつ早めるようにしてきました。去年は思い切って眠気に関係なく12時に薬を飲み寝落ちするということをしていました。(寝落ちできない時は悲惨なことになりますが。)
不規則な睡眠が鬱の原因になることもありますので、元気な人も注意しましょう。
2021年9月
遅ればせながら、動画を作成いたしました。
https://youtu.be/VdkzekfZSQ8多忙なお医者さんなど本当に睡眠時間が取れない人ですと、椅子に腰かけて頭を壁につけて20分ほど寝るということもされるようです。通勤時に電車で寝るサラリーマンのような感じです。これだけでも相当違うとか。
訓練された兵士なんかは立哨時に寝れるそうです。まあ、このへんはトップレベルの人の話ですので、フツーの我々は睡眠時間の確保に専念した方が良いと思います。
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