シャクナゲの植え替えに気が進まなかったのは、もう何をしても好転しないのではないかというあきらめがあったのかもしれません。前回葉を切ったシャクナゲはなんか黄色くなってきて今にも枯れそうです。水切れで花が咲かないことはよくあるそうですが、普通はそんなに簡単に枯れるものではないようです。
まず植え替え予定地の土を抜きます。シャクナゲの適正pHは4.5~5.0とかなり酸性土にしなければなりません。抜いた土は、いドクダミ処理の済んでいる隣に積んでおきました。
続いてシャクナゲを掘り起こします。大抵、葉の大きさまで根がはっているはずなので、広めにスコップを入れました。
あれっ、おかしいです。根がありません。中央の部分だけ固まっています。どうなっているのでしょう。
掘り起こした、周りの土の断面を細かく見ましたが、シャクナゲの根が切れたような様子がありません。いくらシャクナゲの根が細いからと言っても、根がはっていたら痕跡があるはずです。
中央の部分の土を取っていきます。根を切るとまずいので流水で洗っていきました。
どうやら、最初に植えてあった、育種ポットの土の部分にしか根がはっていないようで、外側には根が張っていかなかったみたいです。そりゃあ水不足にもなるわな。
その場所で水を流していても、割合すんなり水がはけていきます。根腐れを起こして、根がなくなったのではないようです。おそらくですが、土自体が合わなかったようです。最初に植え付けた時も腐葉土は入れています。(目分量ですが。)ここは、pH6.5~7.0の中性の場所なのでpHを下げていかないとダメなようです。
鹿沼土、バーク堆肥入り腐葉土、バーミキュライトの代わりにベントナイトを用意します。1次鉱物と、有機物の比は6:4です。pHを下げるために、赤玉土は使わず、鹿沼土のみを使用します。
とりあえず1kg計量し、かき混ぜて、水を差します。
一服して、間をあけて測定します。
pH6.0~6.5しかありません。 鹿沼土が溶け出してpHが下がるのには時間がかかるのかもしれません。 困ったなどうしようかな。
pH計が信用できないので、近くにあったコーラでチェックしました。一応は測れてるみたいです。
しゃーない。スイセンで使った汚泥を使うことにします。あれは、pH5.0です。高級腐葉土は、ユリの方に回しましょう。
某サイト指定の比率でまぜ、下土を敷きます。散水してpHを測るとpH5.0~6.0です。もうこれでいくことにしました。これ以上pHを下げる方法が思いつきません。
シャクナゲの位置を決めて、上土を入れていきます。バットグアノを適当に入れておきました。
水切れを防ぐため、高植えはしません。
作成した上土を満たしたら、散水して落ち着かせ、最後に薄く表土をかけます。鹿沼土はそれ自体の吸水性が高いためか、コケがつきにくいのです。
先日採取してきた野生のコケでマルチングして終了です。空いている場所は、自生のコケで埋める予定です。