2016年11月8日火曜日

コケの移植

 うちの庭は、割合浅いところに粘土層があります。戦前の地図を見ると水田になっており、粘土層は、おそらく水田の跡だと思います。そのため、水はけが悪く中央に排水路を作るまでは、冠水することもしばしばあり、イシクラゲがグランドカバーでした。

 知り合いに頼んで排水路を作ってもらってからは、冠水することはほとんどなくなりましたが、やはり、水抜けは悪い方で、コケが自生します。
今年は夏の渇水と、台風の冠水で、かなりダメージを受けましたが、最近雨の日が多く、気温も下がってきて朝露がつくようになって、ちょっと復活してきました。庭の東側は今こんな感じになっています。

 全体に薄めだけど、かなり増えたと思います。
今年の4月頃の写真と見比べると、違いが分かると思います。4月頃の写真では、コムラサキの移植跡がよく分かりますし、植え付けの為、そこらじゅう掘り返したので、コケがほとんどありません。

 とりあえず、放っておけば自然にコケ庭になるのではという甘い考えでいましたが、そういうわけにはいきませんでした。雑草たちはコケに遠慮なんかしないからです。
 
 ある程度深さのあるコロニーですと雑草の生える数もちょっと減ります。更地だと、雑草の含有率50%のコケ庭が出来上がります。今年は草取りをがんばったんだけどなあ。

 それで、ドクダミの処理等を行ったりした場所などには、コケをかき集めてきて移植します。先日の記事でコケ種が流されたところで、コケを集めて数か月テストしたところ、自然のコロニー程ではありませんが、雑草の生える量が減り、渇水にも強いことが分かりました。(集めた苔は移植しました。)

 スイセンを植え付けた場所も、ドクダミの処理が終わっていたので、他の雑草が生える前にチマチマと移植をしていたのですが、芽が出てきてしまったため、急いで仕上げました。

  移植のやり方ですが、次に植え替え等を行う場所から優先的にコケを持ってきます。まず、できるだけコケの多いところを選びます。
次に、徹底的にそこの雑草を抜きます。また、ゼニ苔もこの時点でむしっておきます。ゼニ苔はコケではなく雑草だそうです。ドクダミはまだ抜きません。

 上は、次に移植予定のシランの生えている場所ですが、雑草と、ゼニ苔の含有率が高すぎてほとんどコケが採れませんでした。
それから、コケを仮根が入っている土ごとそいでいきます。スギ苔は仮根が深くしっかりしているので、手ですくいとった方がうまく取れる場合もあります。

 ドクダミはここでそっと取ります。地下茎が切れているので、楽に除去できます。そのあと、土を崩さないように裏返して、ドクダミの地下茎など雑草の根をさらに除去し、余分な土も取ります。少しばらけても上下がはっきりしているようなら、問題ありません。 
あとは、移植先に持って行って隙間の無いように詰めていきます。できるだけ、同種のコケを集めた方が良いと思います。形が合わない時はばらして詰めていきます。コケの間が空く時は、余分の土を取って入れます。

 最後に軽く水を撒いて、落ち着かせます。
 

 コケを移植する時、仮根ごともってくるのは、コケを裏向きにしないためです。裏向きになるとコケは枯れてしまいます。薄いスナ苔や、枝状の形のスギ苔の上下は間違いませんが、ハイ苔は仮根を土からとってしまうと表裏が分かりにくくなります。
これは、ハイ苔を横から見たものです。右側が仮根で、上側が表面になります。このように横向きに置いておくと、枯れはしませんが、成長もしません。

 剥がれた苔を、普通に置くとこのような状態か、下の写真の裏面を上側に置いてしまいます。
 
下の写真はハイ苔を表面から見たものです。こちら側を表にして仮根が地面につくように、植え付けると良いと思います。

 

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